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映画、音楽、マンガ、小説…好きなものを書き散らす、ミナミナの日常の駄文。


by mina_vmem
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ガールズトークin神戸&『THE ROAD』

久しぶりのヴィゴ主演映画、『THE ROAD』。
それがこの夏公開されるって話を、我が拙ブログのコメントの中でゆきっぺちゃんとしたのは、いつのことだったでしょうか…(遠い目)
そう、あれはまだ梅雨前のことでした…。

気付けば梅雨の季節は通り過ぎ、夏がやってきて、そうして『THE ROAD』のシネ・リーブル梅田の上映は終わっていたという……!(>_<)

なんか、いつの間に…!?っていう気分なんですが、別にこっそり始まってこっそり終わったわけではなく、私がうかうかしていた、というだけの話…。
ただ、救いだったのは、少し遅れて始まったシネ・リーブル神戸の上映がまだあった、ということ。
私が見たときには、まだ1日に4回くらいの上映があったんですよね~。

ヤバいヤバい、と遅まきながら慌てだして、ゆきっぺちゃんに相談し、僭越ながらヴィゴ友関西組の皆様にお声をかけさせて頂きましたが、最終的には7日の土曜日に、半分の3人のみが集合可、ってことになりました。
そこで、また心配だったのが、日にちが決まった時点では判らなかった映画の上映時間。
「1日1本のみ上映になった上に変な時間になったらどうしよう~~~(>_<)」という心配が、ドンピシャで的中してしまい、7日は20:30の1本上映のみに…(T_T)

ゆきっぺちゃんとゆきちちゃんは早めに帰らないといけないということでロード鑑賞はムリだったのですが、折角だから、ということで3人で集まることになりました~(*^o^*)

早めに集合してまずはランチですv
どこに行こうか~と、ゆきちちゃんが持ってきてくれてたおサレなカフェランチの本とかを見てましたが、どこもかしこも良さそうであるが故にどこも選べず…(・_・;)
ちょっと間うろうろっとしましたが、11:30からランチが始まるお店に1番乗りをしました(^o^)

そこで、2時間くらいしゃべっていたでしょうか…。
気付いたら、お店は一杯になっていて、並んで待っている人もいました。
ちなみに、パンはバイキングだったのですが、3人ともお代わりもせず、延々座って話しておりました!

さて、お店を出て、どこへ行こうか…という話になり、ゆきっぺちゃんが調べてきてくれてた、ランプミュージアムに行ってみることにしました。
入る前、私たちは、色~んな綺麗だったり凝ってたりはたまたシンプルだったりするランプがた~くさん並んでるようなモノだと思ってたのですが(いえ、他のお2人はどうか判りませんが、私は確実にそうでした)、いざ入ってみると、そこは『灯りの歴史館』ともいうべき展示内容でございました。
まず、最初は木と木を擦り合わせて火をつける道具などが展示されています。
「ここから始まるんか!」と3人でびっくりしておりました(^_^;)
そこから、松明とか、提灯とか、行灯とか蝋燭とか…と色々経て、ランプがやっと出てきましたが、あっという間に終わってしまい…。
けっこうあっけなく全ての展示が終わってしまいました(^_^;)
まあ、思ってたのとはちょっと違いましたが、けっこう面白かったです(*^_^*)館内涼しかったし~(^o^)

その後、お茶に行こうか、ということになったのですが、実はその時点で、私はロードを観るかどうか、まだ悩んでいたのです。
だって、観て帰ったら最寄り駅に着くのがちょうど12時くらい…。
なんだかとっても疲れそうじゃないですか~(>_<)
でも、悩んでるなりに、もし観ると決めて時間を潰してせっかく行ったのにいっぱいで観れなかった、ってなるのもイヤだななって思って、途中でシネ・リーブルに寄ってもらい偵察することにしました。

まずは入り口にあるポスターをひとしきりひやかしました。
そのとき、並べられたちらしの中でユアンが出てる映画があることをゆきっぺちゃんに教えてもらいました!知らなかったわ~!!
何だか面白そうな内容で、是非観たい!と思いました(^o^)
他に、戦争モノの映画がありまして、タイトルが『キャタ○ラー』というんですが、私が「?」ってなってると、2人に「芋虫っていう意味やでー」と教えてもらったのでした。
そこで私はふと思い当たり、「ああ、(主演女優が)シロクマ賞をとった映画や…!!」と言ってしまったのですが、「シロクマ賞~!?なんか可愛い賞や~」と突っ込まれてしまいました~∑( ̄△ ̄)
そこで、「あ、金熊賞やった~!(汗)」と言い直したのですが、発音が似てるからか、お2人は気付かなかったもよう…。
ついさっき、確認するまで思い込んでました、『金熊賞」だと…。
銀熊賞』だったんですね……!!(>_<)
恥×3でありました…。

さて、そんなこんなでわいわいとしゃべりながらロビーへ行ってみると、すごい行列が!
どうやら「ちょんまげぷりん」目当ての若者たちだったようです。
錦戸くん目当てなんでしょうね~。
私も面白そうだと思ってて、ロードを観る前にちょうどいい時間があったら、これを観て時間を潰そうかな~とちらっと思ったのですが、そんなちょうどいい時間はなかったです…(ーー;)
行列を横目に、ロードの混み具合を聞いて、今んとこは全然混んでない(でもゼロではないらしい)と聞いて、これだと大丈夫かな~ってことで、いったんシネ・リーブルを後にしてお茶に向かいました。

向かったのは、前回も同じ3人で行ったことのあるカフェ。
ケーキも美味しかったし、何より長居しやすい雰囲気なんですよね~(^o^)
割とテーブルとテーブルのスペースが空いてるからか、周囲の話し声もあんまり気にならないし♪
そこで私は、どうしようか迷った挙句、前回と同じケーキを頼んでしまいました!

ガールズトークin神戸&『THE ROAD』_b0089377_23341442.jpg


キャラメル味が、とっても美味しくって、忘れられなくてまた注文しちゃいました☆
やっぱり美味しかったです~(*^o^*)
美味しいケーキをいただきながら、またもやおしゃべりです♪
今回、何故か(前から?)、俳優さんの名前が出てこないことが多くて…。
「ほら、あれ、あの人…!」って、特徴とか色々思い出すのに、名前がどうしても出てこなくて…。
そんなとき、ゆきちちゃんが、シュピっと素早く携帯で調べてくれて、モヤモヤし続けなくて済みました(^o^)
本当は、そんな時は、思い出せるまで思い出したほうがいいみたいだけど、もうムリな感じでした(^_^;)

そんなこんなで、楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、6時前に。
お2人が帰らなければならない時間です。
とりあえず、駅まで一緒に行って、お2人を見送って、さて、どうしようか~と一人街を彷徨いました。
一応、観る方向に心は傾いていたのですが、途中でしんどくなったら帰るかも…と思いつつ、まずはそごうで1時間くらい時間をつぶし、本屋に行き、もうここまで来たら観るだろう!と、シネ・リーブルに寄って、チケットを買うことに。
でも、急に帰りたくなったら困る、とまだしつこく思ってた私は、ちょうどたまってたポイントで無料で観ることにしました。無料だったら、万一観ないで帰っても惜しくないですもんね。
夜の回ということで、1200円で観れるけど、ほんとにポイントで観るのか?みたいなことを訊かれ、心はぐらつきましたが、結局ポイントを使いました。
その後さらに時間を潰すために今度は大丸へ。
せっかく三宮まで来たし、と地元で買えないお菓子を買って、ついでに映画館で食べれるようなモノも買っておこう~と地下で買い物し、パンとお茶を買いました。

で、ようやく8時過ぎになり、ちょっと早いけど大丸も閉店したしウロウロするのも疲れたし、と映画館へ向かいました。
この映画館、外観がどっしりとして趣のなる大きな建物で…8時過ぎに一人で入るのは、何だか薄暗くてちょっとうそ寒いものがありました…。
入り口には『キャタ○ラー』とか『恐怖』とかいうポスターが貼ってあったりしてなんとなく不気味な気持ちが…。
多分、三宮に一人ぼっちでこんなに夜遅くまでいたことないから、なんとなく不安だったんでしょうね…。
漸く待ちに待ったロード上映の時間になり、私は予告の間にパンを食べてしまおうとぱくぱく食べてたのですが、途中、『キャタ○ラー』の予告があって…それが、とっても、なんていうかえげつないというか…ちょっと怪奇っぽいというか…(>_<)
多分、そういう印象に残るシーンが集められてるからだと思うのですが、気持ちがヘコんでしまって物を食べる気分じゃなくなってしまい、2個買ってたパンを1個残してしまいました…。

そうして無事ロードの上映が始まりました(^o^)
20:30という遅い時間でしたが、12人くらいの人が観に来てました。
エンドロールが終わるまで誰一人席を立たなかったし…。
いい作品だったと思います…(^o^)頑張って観て良かった!
エンドロールまで観終えたあとは、駅まで急いで(余裕で間に合うハズではあったけど、最寄り駅方面への最終電車に乗るには絶対遅れられなかったので)戻り、電車に無事乗って家路に着きました。
めったにないくらい長い時間外にいたわりには、全然疲れを感じなくって、すごく楽しく充実した1日でした~♪
ただ、疲れてないと思ったのは気の持ちようだったみたいで、その後ちょびっと体調が悪くなり、5日で100錠の薬を飲むハメになってしまいましたが…(^_^;)






さて、やっと映画の感想です★ネタバレ注意★


あらすじ: 謎の天変地異がアメリカを襲い、ほとんどすべての動植物が死に絶え、文明も消滅。そんな世界に残された父(ヴィゴ・モーテンセン)と息子(コディ・スミット=マクフィー)は、ひたすら南を目指して歩き始める。生き残ったわずかな人々が互いを食らうという狂気の中でも父は決して正気を失わず、息子に人としてのモラルを語り続ける。【シネマトゥデイ】

詳しい原因は全く語られませんが、文明は崩壊してしまっています。
極寒の中、着るものも食べるものも燃料も満足にないまま、父と息子は南を目指しています。
寒冷化が進む中、今までいたところでは暮らしていけないと、親子は暖かい南に向かって旅をしているのです。
画面は常に灰色で、とっても寒くてひもじくて苦しいロードムービーでした(>_<)
殆ど親子の他に人も現れません。
たまに現れたと思ったら、究極の食糧難ゆえか、同じ人間を食べるようになった恐ろしいヤツらだったりします。
旅をする過程で、何とか食べられるものや着られるものを探しながら、ひたすら南へ行くことだけが目的の旅。
正直、生きていくほうが辛いんじゃないか、という酷い旅です。
いつでも寒くて、いつでも空腹で、さらに食人集団や追い剥ぎのようなやつらに怯える日々。
でも、生きているからには生きるしかない、という感じでしょうか。
父親のほうは、他人を信用せず、(おそらく自分ではなく息子のためだけに)時に非常な行動に出たりしますが、そんな最悪な生活をしているのに、息子がとっても無垢で優しいんです。
人を労わる心を知っているんですね。
それを教えたのは、やはり父親なんですね~。
「自分達は善き人だ」と。
生まれたとき既に文明は崩壊してた息子に、人間としての尊厳とか正しい行いとかを教えることは、無意味だったかもしれません。生き残るということだけを目的にしているなら、不要なことだったかもしれません。が、逆にそれがないと、獣と同じ存在になっていたかもしれません。

父親にとっても息子にとってもお互いがほぼ唯一の存在なのですが、ただ、息子は道で行き逢ったおじいさんを一緒に連れて行ってあげたいと思ったり、他人を容れることを厭わない純真さがあります。
ただ、父親は、少しでも危険を冒したくない故に、誰とも関わろうとはしません。
ちょっと息子に教えてることと自分がやってることにギャップがあるような気もしますが、それは仕方ないんでしょうね、こんな世界では。

大部分辛い暗い感じなのですが、息子と父親のやりとりが微笑ましかったり、たまにはすごくラッキーなこともあって、そのときは2人とも幸せそうだったりして、辛いばかりの映画でもなかったです。
希望が全くないわけでもない終わり方ですし…。

父親役のヴィゴは、父親になりきってる、というより息子の父親そのものでした。
息子を見る優しい瞳も、息子を守るために敵に向けられる容赦ない瞳も、自然に演じていました。
息子役のコディ・スミット=マクフィーくんもすごく可愛くて健気で、父親に向ける信頼の瞳、寒さに怯え、死に向かい合ったときの怯えた様子も、息子そのものだったと思います。

辛くて寒くてひもじくて、……でも、心に残る映画でした!



そして、映画のあとに原作を読んだのですが…。
前回の記事の鍵コメさまの感想がちょっと判ったような…。
もしも、映画を観ずに原作だけ読んでたら、あんまりいい作品だとは思わなかった、かもしれない…。
ま、結局は映画を観てから原作を読んだわけだから、想像でしかないんだけど…。
by mina_vmem | 2010-08-15 23:30 | 映画語り